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執筆者の写真misonopia aichi

11月中旬“秋月祭”、はじめての試みで・・・

ご入居者様 ご家族様 

11月中旬“秋月祭”、はじめての試みで・・・

ホーム内

厨房メンバーが中心となり、外部の屋台2店舗、ホーム内オリジナル屋台1店舗をメインとした久しぶりの食事イベントを実施させていただきました。


「厨房」だからこそ・・・“手前味噌”となるかもしれませんが、今回の食事イベントは、厨房チームが一丸となり、イベント準備から撤収まで、自信をもって自分事として各々の役割を全うしておりました。その一つのあらわれが、サポートスタッフ一人ひとりへ“感謝”の言葉を伝えながら作業をすすめていたことです。感謝の言葉を伝える行為は、あたりまえと思うかもしれませんが、普段とは違い「イベント責任者として」という意識から出た言葉と感じました。そしてもっと驚いたことが、翌日、イベント会場にいなかった厨房スタッフまでもが「昨日はありがとうございました」と挨拶してまわっていたことです。

“イベント会場にいなかった”ということは、厨房エリアにて通常の作業を行っていたということです。厨房の環境は、衛生的な意味から外部から隔離している環境です。

ですので、当日のイベント状況を実際には感じることができない場所でもあります。

そのような環境の厨房チームが、一丸となり“よろこんでいただきたい”という気持ちが、ご入居者様だけではなく、スタッフ全体に広がった一日になりました。


もうひとつ、自分にとって心が動いたことがあります。

イベント当日の朝、会場設営の為に3階渡り廊下屋根の上に登っていました。そこから、2階レストランを眺めていると、おひとりのご入居者様が、お膳をのせ木製ワゴンを押している姿がありました。お膳をテーブルにのせ、椅子をひいてワゴンを横につけ、座られました。

そして、両手を合わせて「いただきます」と。もちろん、2階レストランと3階渡り廊下屋根の距離です。声が聞こえたわけではありませんが“いただきます”・・・とそのように感じました。「あたりまえ」と思われるかもしれませんが、自分の行動をふりかえると反省することばかりでした。

① お膳をテーブルにのせ ② 椅子をひいて ③ 座った瞬間に左手にお茶碗、右手にお箸、そして5分で食べ終わり席を立ちます。


『知行合一』ということでしょうか


一杯のご飯、一匹の魚を口にするまでには多くの人がその食材や料理のために仕事をされています。「いただきます」は、生きていくために、命をくれた動植物や、手間をかけた人たちに対する感謝の気持ちを表す言葉。そして「ごちそうさま」は多くの生き物の命を“ごちそう”に食べられたことへの感謝の言葉。食事の前と、終わりのけじめともなる言葉「わかっているけど行動できてない」ということで終らせられない食文化の大切な挨拶。


2022年 ご入居者様、職員から“こころの栄養”をたくさんいただきました。

 2023年 日々、“こころの栄養”を自分の行動に結び付けていきます。

2022年12月10日 廣井 健吉



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